茨城県常陸大宮市野口に佇む、私たちの小さな小屋が、ついにその役割を終えました。多くの記憶を秘めたこの小屋は、2日間にわたる手作業による解体作業を経て、その姿を消しました。
解体作業は、電動工具を使わずに全て人の手で行われました。精密な作業が要求されるとともに、小屋の各部を慎重に分解していく必要がありました。古くなった材木は頑丈で、予想以上の力を要しました。ひとつひとつの板を取り外し、釘を抜き、次第に小屋は原形を留めなくなっていきました。
この作業には、合計で4日間を費やしました。最初の2日間は解体に専念し、残りの2日間は瓦礫の片付けに充てられました。片付け作業もまた、単なる労力の問題ではありませんでした。適切に材料を分類し、再利用可能なものは丁寧に保管し、廃棄する部分は環境に配慮しながら処分する必要がありました。
小さな小屋であっても、解体するにはかなりの労力と時間が必要でした。しかし、この努力を通じて、新たな空間が生まれる準備ができました。古い小屋が持っていた歴史を敬いつつ、次のステップに進むための大切な過程だったのです。
私たちの小屋が新しい何かの始まりを告げる場所となることを願いながら、過去を振り返り、そして未来に目を向けています。解体作業を通じて、物事の終わりがまた新しい始まりであることを実感しました。